買うならサイクロン?紙パック?

サイクロン/紙パックどちらの方式が良いか

「サイクロン式、紙パック式どっちがおすすめ?」

 

掃除機を買おう、買い換えようといった方の多くが直面するのがこの問題。構造の面から見ると、大きく違う2つのタイプとなります。「掃除機の種類」のページで大きなカテゴリ分けを紹介していますが、家全体を掃除するには一般的にはコード式のキャニスタータイプクリーナーを選ぶ方が多数です。その中には大きく分けてサイクロン式と紙パック式がありますが、それぞれのメリットを挙げると以下のとおりです。

サイクロン掃除機のメリット

  • 紙パックが不要なので、買いに行く手間と経済的負担が省ける
  • 吸引力が落ちない(または、持続しやすい)
  • 排気に含まれる微細なチリやニオイが少なくなる

1点目については最も大きい特長であり、これを目的にサイクロンクリーナーを選ぶ方が多いはずです。ただ、2点目については「すべてのサイクロンクリーナーが吸引力が落ちないというわけではない」という注意書きを付ける必要が出てきます。

 

たとえば、サイクロンクリーナー元祖であるダイソンは「吸引力の変わらない、ただひとつの掃除機」というキャッチフレーズがおなじみです。

 

これは、ダストカップの中で竜巻(=サイクロン)を起こすことによって強力な遠心力が生まれます。大きいものは外側に飛び、小さいものは真ん中に残るという特性を生かし、大きいゴミをカップ内の外側に分離しながら、取りきれない微細なゴミと空気が中央のネットフィルターから排気として抜けていきます。その途中でさらに、カップ上部にある小さい竜巻部分(ルートサイクロン)で微細なゴミを分離するという2段階のサイクロンを持ち、現行モデルでは99.8%のゴミをカップ内だけでフィルターを使用せずに捕りきるというものです。

 

そのため、取りきれない0.2%がこの先にあるプレモーターフィルター(スポンジフィルター)につくことになりますので、プレモーターフィルターにつくゴミの量が少なく、そのお手入れ(水洗い)は1年〜3年に1度で良いという仕組みになっています。

 

これが「吸引力が変わらない」と言われるゆえんです。

 

他方、国内メーカーのサイクロン掃除機のほとんどは、ダイソンほど強力な遠心力が発生せず、細かいゴミと空気を分離することができないため、大きいゴミをカップに収めた後の微細なゴミはカップ上部のプリーツフィルターを通してろ過し、排気として抜けていくようになっています。このフィルターに微細なゴミを吸着させながら空気を通過させることになるため、プリーツフィルターの目詰まりがよく起こり、お手入れがこまめに行う必要があるため、これが日本メーカーのサイクロン掃除機の大きなデメリットになっています。

 

しかし、カップ上部にあるフィルターがHEPAフィルターなど空気清浄機にも使われる良質なフィルターとなっているので、フィルターは汚れますが、特長の3番目にある排気レベルはサイクロン掃除機としては比較的高いレベルにあり、各社の高級タイプはHEPAフィルター加え本体内部にULPAフィルターなどより精密なフィルターが内蔵されている機種もあり、さらに排気の質を良くしているという仕組みです。

 

これに対して、紙パック式クリーナーはどうでしょうか?

紙パック式クリーナーのメリット

  • 紙パックがフィルターの役割もしているのでお手入れが少ない
  • 構造がシンプルで空気の通りが良く、吸引力が強い
  • 平均的に本体がコンパクトなものが多い

紙パック式クリーナーの基本構造はもう10年、15年といった単位で変わっていませんので、ある意味すでに完成されている形状ともいえます。紙パックの交換だけで基本的な手入れが済むという点に加え、3番目の軽量機種が多いという点もお年寄りや女性などには抵抗感なく紙パック式クリーナーを受け入れることができる特長と言えます。

 

デメリットとしては排気面です。紙パックの中をまっすぐ排気が通る構造であるため、紙パックを交換するまではゴミがすべてパックの中に入っており、そこを新たにゴミを含んだ排気が通りますので、ニオイが出てしまいがちです。また、特長の1番目にある「紙パックがフィルターの役割も果たしている」点がデメリットにも働き、廉価なメーカー共通の紙パックなどを使用すると紙自体の目地が粗く微細なゴミが通り抜けてしまう可能性があり、防臭効果も薄いためニオイ防止の面でも期待できないということになります。

 

掃除機の選び方をご案内!

これらを踏まえて、ある程度の目安として下記を提示したいと思います。

  • 紙パックの購入の手間が面倒な方向け→カップ丸洗い可能なサイクロン掃除機
  • 排気を気にする方向け→HEPAフィルター以上搭載のサイクロン掃除機もしくは日立最高級クラスの紙パック掃除機(CV-PY300など)
  • パワーを重視する方向け→一般的な紙パック掃除機
  • お手入れを楽にしたい方向け→紙パック掃除機もしくはダイソン、三菱電機「風神」サイクロン式

何も予備知識のない状態で「紙パックとサイクロン式どちらがいい?」という質問の答えを出すのは難しいと思われます。上記に挙げたようにクリーナーを選ぶ主目的やいちばんのポイントというものが人それぞれになりますので、まずは自分が使うシーンや環境、目的をイメージし、それに合う掃除機を紙パック式、サイクロン式関係なく選んでいくことから始まるといえます。


 
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